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独身時代の私Yは、プリムスのツーバーナーコンロやコールマンのガソリン式なども使っていましたが、インドア派のKと結婚してからは、キャンプとは無縁の生活が長く続きました。
その間に、愛用のキャンプ道具は処分や紛失... そして、譲渡!
結果的に、BBQコンロ・鍋類や食器類の一部を除き殆ど残っていませんでした。
しかし、2年前に家族旅行でログハウスに泊まってしまい、アウトドア熱が再過熱...(笑
なので、少しずつKの顔色を伺いながらアウトドアグッズを買い足している次第です。
残念ながら、Kはテント泊に抵抗があるらしく毎回バンガロー泊ばかりですが、いつかは冬の夜空をテントから...と夢見ているYです。
そして、今月は連休に行くキャンプ(バンガロー泊ですが)で、調理用コンロの低温によるガス圧低下を極力防ぐために、コレを購入ました。
キャプテンスタッグ製パワーインクリーザー!
このパワーインクリーザー、簡単に言うと「ガスが燃焼する際に発生した熱を、バーナー部に設けた導体(ヒートパイプ)によりボンベに熱を伝えてボンベを暖めましょう...」って物です。
ま、簡単に言うと「カセットガス缶を暖める缶用の暖房機」みたいなもんです!
上の写真が、キャプテンスタッグ製の「パワーインクリーザーCB-250カセットボンベツーバーナー用」です。
でも、、、
・・・
すみません。
私、キャプテンスタッグ社のツーバーナー持ってません!
え?
じゃあ、何に使うんでしょう?...
コレに使います。
新富士バーナー社製の「ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310」。
このST-310、本体にマイクロレギュレーター内蔵なので寒さには強いのですが、これからの季節、ガスが気化しない時にはどうしても火力の低下が起こります。
冬場釣りに行った時なんか、普通のボンベだと早朝に温かいコーヒーが飲みたいのに中々お湯が沸きません。
なので、今まではホームセンター等で売っている“ロウ付け用のガス(液化プロパン混入)”を使って凌いでおりましたが、どこでも売っているわけでは無いので、入手しにくく値段も高くなりがちです。
そこで、100均やコンビニでも売っている一般的なカセットボンベが使えないかと思い色々調べると、イワタニ(Iwatani)社の“カセットガス ジュニアバーナー”で、このパワーインクリーザーを流用している事例をWebで見つけ、それなら我が家の「ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310」でもイケるんじゃないかと...いきおいで購入!
では、早速、取り付けてみます。
う〜ん、少々難はありますが、見た目は意外にピッタリですね。
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バーナーの五徳部分に導体(ヒートパイプ)が若干干渉するようですが、使用に差し障りは無い様です。
(※純正品ではありませんので、自己責任になります。)
そして、バーナーの炎(熱源)と導体(ヒートパイプ)の距離が開き気味です。
以上の事から、冷却するボンベを暖められるのかと疑問が湧きまして、集熱した熱をボンベに伝える接合部分で起こるであろう、熱の伝達損失を改善できないかと分解してみました。
プラスネジ4本でプラ製カバーが簡単に外れます。
インクリーザーの導体(ヒートパイプ)とボンベ加熱プレートの熱伝達部分。
これなら、パソコンで使われるCPUの冷却用のシリコングリスが役立つのではないかと思い...
早速準備!
バーナーの炎で加熱された導体(ヒートパイプ)の部分と、銅製プレートの接触部分(筒状の内側と導体(ヒートパイプ)部分の接触面)に、導体(ヒートパイプ)の部分を一旦抜き取ってシリコングリスを塗布しました。
写真では良く判りませんが、塗布済みです。
プラ製カバーを組み立て完成です。
では、早速試してみます。
鍋に500cc程度の水を入れてコンロに点火しています。
鍋底に当たった炎が、鍋底に沿って広がっていますね。
別の角度から見て見ます。
室温24度でしたが500ccの水が沸騰した時点で、ボンベは風呂の湯(40度)ぐらいには暖まっていました。
これならば真冬の屋外でも普通のボンベ(コンビニやスーパーで売っている)でも使えそうですね。
因みに、巷で中華製ストーブと言われる中国製の BULIN BL100 でも使ってみました。
こちらは、ボンベとバーナー部がメッシュホースで繋がっている別体型のタイプで、我が家では主にダッチ系の料理に使っています。
こちらでも、ホースの取り回しを考えれば使用可能ですね。
どうしてもボンベと熱源のバーナー部分が近くなってしまい不安は残りますが...
ボンベの温度を常にチェックしながら使用すれば問題にならないのでは...と考えています。
他のカセットボンベを使うバーナー(ストーブ)を所持していないので試せませんが、このキャプテンスタッグ製パワーインクリーザーは、導体(ヒートパイプ)部分の角度が可動式で動かせますので、色々な機種に流用することが可能だと思われます。
これからの時期、カセットボンベを使用される方は検討してみては如何でしょうか?
尚、ここに書かせて頂きました使用方法は、記載している各メーカー側が推奨する使い方ではありません。
万が一、事故や怪我等が起こりましても、メーカー側は勿論のこと当Blogでも一切の責任を負えませんのでご了承下さい。
くれぐれもボンベの過熱事故や火傷等に気を付けてお使い下さい。
そして、皆様が楽しいアウトドアライフをお楽しみ頂けます事を心よりお祈り申し上げます。
<12月2日 追記>
ノーマルのCB缶は気温が10度を下回るとブタンガスの気化が衰えて火力が上がらない事がありますが、先月の連休で行った「伊丹市立野外活動センター」では気温が7度台に落ち込んだ夜間のコーヒーブレイクでも十分に使えました。
下の写真、気温が10度位の中でビーフシチューを作っていますがボンベを触った感触は人肌ぐらいでしたので、これなら真冬でも寒冷地でなければ使えそうですね。
伊丹市立野外活動センターについては別記事で書かせて頂いておりますので、合わせてそちらもご覧頂ければ幸いです。
伊丹市立野外活動センター(前編)
伊丹市立野外活動センター(後編)
伊丹市立野外活動センター・バンガローと施設の紹介
伊丹市立野外活動センター・テントサイトと山小屋の紹介
<1月2日 効果測定を追記>
実際にCB缶に温度センサーを取り付けて計った結果や、水1Lが沸騰するまでの時間を計測した記事に興味のある方は、SOTOシングルバーナー(ST-310)で、他社パワーインクリーザーの流用は本当に効果があるのか...CB缶の温度測定をしてみた。 をご覧ください。
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